2018/05/13
こんにちは!!
長い連休も終わり、5月も半ばに差し掛かりました。
私は連休明けから両親が10日間の旅行に行ってしまい、一人薬剤師での10連勤を余儀なくされています・・・。
皆さんは5月病 大丈夫ですか?
なんとなくやる気が出ない・・・疲れやすい・・・気分が落ち着かない・・・イライラする・・・
そんな症状は5月病かもしれません。
5月病を放っておくと、夏バテの原因になったりもしますので、早めに撃退しましょう。
今回は5月病になってしまった方への養生法をお伝えしたいと思います。
〈5月病の漢方的分類〉
前回の記事で、体の中を巡る『気』の流れが滞ると、ストレスが溜まりやすくなり、5月病の原因になるというお話をしました。
この状態を『気滞(きたい)』といいますが、実は五月病の原因は他にもあります。
それは、体を巡る気が少なくなったり、元気がなくなってしまう『気虚(ききょ)』という状態です。
気虚になると、やる気が出なく、疲れやすい状態になってしまうのです。
つまり5月病は、イライラため込み型の『気滞』タイプと疲れやすい型の『気虚』タイプとに分けられます。
気滞タイプの方は軽い運動や声を出し発散したり、香りが強い野菜を摂ったりすることで、気の流れがよくなります。
また、イライラを抑えるには『肝』の機能をよくさせることも重要です。
漢方で言う『肝』は、一般的に西洋医学で使われる肝臓の役割(解毒や代謝、消化に関わる)の他に、血液を貯蔵したり、気の流れを調節する役割があります。
肝を元気にすることで、気の滞りを正常にし、イライラを抑えることができます。
肝に良い食べ物は酸っぱい物なので、オレンジ、みかんなど柑橘系のものを摂りましょう。
ストレスをため込むと肝が弱ってしまうので、適度に発散したり、リラックスできる時間を取ることも忘れずに!
気虚タイプの方は気が少なくなっているため、過労や汗をかく激しい運動をすると更に疲れやすくなりますので、睡眠をたっぷり取り、あまり動かずにゆっくり休みましょう。
また、胃腸が弱っている場合が多いため、脂っこい物や冷たい物は避けるようにしましょう。
食べ物は山芋や牛肉、ネギや豆類が気を補ってくれるので、積極的に取りましょう。
〈5月病対策まとめ〉
①イライラため込み型の『気滞』タイプ
【よくある症状】
イライラ、怒りっぽい、よくため息をつく、お腹が張ったりげっぷが出る、頭痛、めまい
【おすすめの食材】
酸味のある食べ物(オレンジ、みかん、すだち)、肝機能UPの食材(あさり、しじみ、レバー)、気を巡らせる香味野菜(春菊、三つ葉、せり、セロリ、パセリ)→加熱を少なめに
【おすすめのお茶】
ジャスミン、ミント、ローズ、ラベンダー、カモミール
【避けたい食べ物】
熱性・辛味の強い食べ物、ガスの発生しやすいサツマイモ・炒り豆、お酒の飲み過ぎ
【過ごし方】
趣味やリラックスできる時間をとり、ストレスを溜めない。適度な運動で汗を流す
②疲れやすい型の『気虚』タイプ
【よくある症状】
やる気が出ない、すぐ疲れる、体が冷えやすい、食欲がない、軟便や下痢になりやすい
【おすすめの食材】
消化を助ける物(山芋、栗・豆類)、気を補う物(牛肉、鶏肉、海老、鰻、栗)、体を温める物(ねぎ、生姜、にんにく)
【おすすめのお茶】
シナモン、ジンジャー、ほうじ茶、杜仲茶
【避けたい食べ物】
冷たい物、刺身などの生もの、脂っこい物、チョコレートなど甘い物、唐辛子など刺激の強い物
【過ごし方】
過労を避け、睡眠を十分取る
以上が5月病の養生になります。
しっかり早めに撃退して、夏に備えましょう!!
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